『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン7 第2話《嵐の申し子》画像付き詳細ネタバレ&感想レビュー





ヴァリスの忠誠心


ドラゴンストーン城から嵐を眺め、デナーリスが生まれた時の様だと話すヴァリスとティリオン。
当のデナーリスは予想に反して、ドラゴンストーン城に帰郷した感慨深さは感じれなかったと語る。

ヴァリスはサーセイ王女の王都が掌握しているのは3か国に過ぎないと話す。
ティリオンはデナーリスが武力による征服で”灰の女王”のなる事は望まず、力のあるタイレル家やドーンとの同盟による統治を提案する。
そしてそれは既にヴァリスによって根回しされている事に感謝を示すデナーリス。
しかし父である”狂王”を裏切り、ロバートにも仕えたヴァリスの忠誠心を疑っているようだ。
愚か者の兄を真の王だと信じ、ロバートの命令で自身の命をも狙った過去を責める。
ティリオンが王への忠誠心ゆえだと擁護するも「気に入らなければ次の王を擁立するのが忠実さ?」と言うデナーリスにヴァリスは
「無能な王に尽くすのは民衆のためになりません」と返し、自身が真に尽くすのは王でなく民衆だと語る。
そしてそれはデナーリスが心をつかもうとしてる相手で「盲従を望むなら私をドラゴンの餌にしてもいい。だが生かせばあなたを鉄の玉座に座らせます」と毅然とした態度で語る。
するとデナーリスは、自身が民を失望させていたら今のようにハッキリ伝える事を誓わせる。
誓ったヴァリスに続けて「もし裏切れば生きたまま焼き殺す」と凄む。
それを受けヴァリスは「ドラゴンの母ですから当然です」とほほ笑む。

紅の祭司

デナーリス達のもとを訪れたのは、ジョンから追放されたメリサンドルだった。
ミーリーンでは紅の祭司達が平和づくりに強力したと快く受け入れるデナーリス。
以前スタニスに仕えていた事を指摘するヴァリスだが、デナーリスは「ちょうど間違った王に仕えた者を許すことにしたところ」だと。
メリサンドルいわく”光の王〈ロード・オブ・ライト〉”は『”長き冬”に約束の王子のみが夜明けをもたらす』そうだ。
自身が”王子”ではないと言うデナーリスに、ミッサンディは高地ヴァリリア語でその言葉に性別はないと伝える。
デナーリスには”北の王”ジョン・スノウ同様に使命があると話すメリサンドル。
「スタークの落とし後が?」と驚くティリオンにメリサンドルはジョン・スノウの功績を伝え、デナーリスに彼の体験を直接聞くべきだと話す。
これにティリオンはジョンを「信用でき好感の持てる男」だとデナーリスに伝える。
デナーリスはジョンをドラゴンストーンに招待する事を決める。
そして「ひざまづけ」と。

使い鴉を受けた”北の王”

ティリオンから届いた使い鴉を読むジョン、サンサとダヴォス達。
ジョンにティリオンについて聞かれたサンサは、彼は誰よりも優しかったと語るが招待には批判的だ。
ダヴォスも危険すぎると話すが、しかし迫る”死の軍団”にドラゴンがいれば心強いと見る。

王女と諸侯達

サーセイは”穢れなき軍団〈アンサリード〉”を率いた狂王の娘が王女になれば起こるであろう悲惨な事柄を諸侯たちに話し、タイレル家のオレナも裏切った今団結しなければいけないと訴える。
しかし「かつて同じように3頭のドラゴンを率いたエイゴンは七王国を支配したが、今度はどう止める気か?」とターリー公に問われる。
サーセイに目配せされた”王女の手”を務めるクァイヴァーンは「解決策は今練り上げている」と答える。

玉座を後にしたジェイミーは、かつてロバートに勝ったターリー公に将軍としてサーセイの敵を倒してほしいと伝える。
タイレル家に忠誠を誓うターリー家として受け入れられないと返されるも、王にも忠誠を誓ったこと、そして勝利の暁に南部総督を約束するジェイミーだった。

ジョラーの石化

上級学医〈アーチメイスター〉は胸まで石化しているジョラーに「感染が広がりすぎている」と話す。
猶予を問われると命は10~20年あると答えるが、心は半年かそれ未満だと伝える。
サムはスタニスの娘であるシリーンの事を話すが、既に進行しているジョラーはどうする事もできないと話すアーチメイスター。
そして平民でなく貴族のジョラーを敬い、もう1日だけ知識の城〈シタデル〉にいる事を許可する。
近くの剣を見たジョラーに家族に連絡するか聞くサム。
ここで初めて彼がモーモントだと知るが、ジョラーは既に絶縁しているため必要ないと伝える。

クァイヴァーンの秘策

サーセイとクァイヴァーンは地下にあるドラゴンの骸骨を見に来ていた。
そこにはかつてエイゴンと戦い”恐怖のバレリオン”と呼ばれた巨大なドラゴンの頭蓋骨があった。
その炎で鉄の玉座がつくられたと言われている。

しかしドラゴンも無敵ではないと話すクァイヴァーン。
ミーリーンでデナーリスのドラゴンは槍で傷を負ったと聞き、砲台職人たちに昼夜問わず巨大なボウガンを作らせていた。
そしてサーセイに試運転を促すと、放たれた槍はバレリオンの頭を貫いた。

デナーリスと3つの勢力

現戦力を持って王都を攻撃すれば1日で鉄の玉座を奪えると話すヤーラ。
ティリオンは「ドラゴンを放てば大勢が死ぬ」と反対する。
「それが戦争よ」と話すドーンのエラリア・サンドに「罪のない娘を毒殺するのが戦争か?」と返すティリオン。
罪のないラニスターなどいないと言い、ティリオンの為にオベリンが死んだことを嘆くエラリア。
デナーリスは”女王の手”であるティリオンをリスペクトしろとたしなめ、”灰の王女”になる気はないと言う。
オレナは孫娘のマージェリーは平民にも貴族にも愛されたが死に、統治には恐れが必要だと話す。
それぞれの意見を聞いたうえで”我々”の誰も王都攻めは行わないと言うデナーリス。

作戦は王都を囲い兵糧攻めにするつもりだが、その包囲に穢れなき軍団を使うと愛国心を訴えられる可能性を危惧し七王国の者を使うと話すティリオン。
デナーリスはドーン軍を乗せたヤーラ達の大船団と、タイレル軍で王都を包囲しろと命じる。
そして灰色の蛆虫〈グレイ・ワーム〉率いる穢れなき軍団は、ラニスターの要であるキャスタリーロックを攻めるという。
これにヤーラ、エラリア、オレナの3家が同意する。

会談後オレナと2人きりで話をするデナーリスは、サーセイには裁きを下すと伝える。
オレナは忠告だと言いティリオンを賢い男だと認めつつ、自信はその賢い男たちを無視してきた結果誰よりも長い気したと話す。
そしてウェスタロスの諸侯たちのような羊でなく、ドラゴンであり続けろと話す。

グレイ・ワームとミッサンディ

明日発つグレイ・ワームに別れの言葉を言われてないと部屋を訪れるミッサンディ。
グレイ・ワームはミッサンディに出会うまで自身に弱みはなかったと話す。
しかし今は失うのが怖いと話し、ミッサンディもそれに同意する。
しばしの沈黙の後、グレイ・ワームはミッサンディに近づきキスをする。
そしてミッサンディにリードされつつ2人は男女の関係となる。

サムの決意

歴史を示すには調査を重ね書き方を身につけろと、参考書物をサムに渡していくアーチメイスター。
サムは重度の灰鱗病の治療例と方法を大学医パイロスが示していたことを話す。
それは知っていると話すアーチメイスターは、彼は最後灰鱗病で死に、その為治療は危険なため禁止されたと言う。

デナーリスへの手紙を書いていたジョラーの部屋に、薬や器具を持ったサムが訪れる。
自身が”冥夜の守り人”でモーモント総帥の側にいた事を話し、あなたを死なせないと言う。
”奇病について”という本を読み服を脱ぐよう言うと、猿ぐつわを噛ませ感染したすべての組織を切除すると伝える。
経験はあるのかと問われると「僕しかやる人はいない」と答える。
そして叫ばないよう伝え、ジョラーの身体にメスを入れていく。

アリアとホット・パイ

宿屋では、王都が包囲される前に逃げ出すと話す男達の話を聞くアリアの姿があった。
そこに「アリー」と声をかけてきたのはここで働いているホット・パイだ。
アリアはホット・パイの持ってきたパイを勢いよく食べると、美味しいと言い満足そうな顔をする。
「何があった?」と聞かれるも、エールを飲みそのままパイを食べ続ける。
行き先を問われると王都のサーセイだと答える。
故郷に帰らないのか聞かれると「ボルトンが支配してる」と返すアリア。
するとここで初めてジョンが野人と共にウィンターフェルを奪還し、”北の王”となった事を知る。
驚きを隠せないアリアは勘定を済まそうとするも「友達はタダだ」とホット・パイ。
続けてこんな美人を男と思ってたなんてと言うと、アリアは「ありがとう。死なないでね」と伝える。
「君と同じで生き延びるよ」と返すホット・パイに満足そうな表情をすると、足早に宿を去っていく。

ジョンの旅立ち

ジョンの元にシタデルからの使い鴉が届く。
誰よりも信頼するサムからの手紙には、ドラゴンストーンにドラゴングラスの山がある事が書かれていた。
そして数日前にデナーリスの”王女の手”であるティリオンから招待の手紙があり、これを受けるつもりだと諸侯の前で話すジョン。
死の軍団との戦いに不可欠なドラゴングラスの回収と同時にデナーリスとの同盟を望んでいると。
サンサはかつて狂王の招聘に応じ、焼き殺された祖父を引き合いに出し罠だと止める。
これには諸侯たちやリアナまでも応じるべきでないと反対する。
すると自身は望んで王になったわけでなく、立場が悪くなっても北部の為に戦うと話すジョン。
そして自身が離れる間、北部をスタークであるサンサに任せると告げる。

墓地でネッドの像の前に立つジョンの側に、ベイリッシュが寄ってくる。
キャトリンに嫌われていたジョンも今や唯一の希望だと話すもジョンは「お前は場違いだ」と返す。
打ち解けようとするベイリッシュに話すことはないと言うと「私がいなければあなたは死んでいた」と返される。
続けて「母のように今はサンサを愛している」と言われると、ジョンはベイリッシュを壁に押し付け首を絞める。
「妹に手を出せば俺が自らお前を殺す」と脅し手を放すと、その場を後にする。
そして大雪の中サンサに見送られながら、ダヴォス達とドラゴンストーンへと旅立って行った。

スターク家の”大狼”

雪景色の中、火を焚き暖を取るアリア。
突然馬に落ち着きがなくなり辺りを警戒すると、あっという間に狼の群れに囲まれる。
そして背後に現れたのは、自身の身体を優に超す巨大な”大狼〈ダイア・ウルフ〉”だ。 
しばし目を見てふと「ナイメリア?」とつぶやくと剣を置き「私だよ」と話すアリア。
すると大狼の表情から威嚇の様子がなくなる。
「北に向かっていてとうとう故郷に帰るよ」と話し、「一緒に来て」と近づく。
しかし大狼はゆっくりと踵を返すと、そのまま狼たちと去っていく。
寂しそうに見送るアリアは「あなたらしくないよね」とささやき少しほほ笑んだ。

グレイジョイの船団

エラリア達を乗せたヤーラの船団はドーンのサンスピア宮へと向かっていた。
シオンに酒を注ぐよう言うエラリアに彼は従者じゃないと言うヤーラ。
相談役であり護衛だと聞くとエラリアは、ヤーラに近づき股を開かせるも何もしないシオンを「突っ立ってるだけよ」と笑う。
「気にしないで」と言われヤーラとキスをすると同時に船が大きく揺れる。

エラリアを残しヤーラとシオンが甲板に出ると目の前に大きな船の影が現れ、その帆にはグレイジョイの紋章があった。
そして船長のユーロン自ら先陣を切り船に乗り込んで来た。
応戦するため甲板に出てきたロザベルがヤーラからエラリアの場所を聞き駆けつけると、間もなく敵も数人部屋に乗り込んで来て2人とも捕まってしまう。
燃え盛る船上ではヤーラとユーロンの一騎打ちが行われ、勝ったユーロンがヤーラの首に手をかけシオンを呼ぶ。
するとその光景を見たシオンは、戦意を喪失して剣を捨て海に飛び込んでしまう。
その姿を見て涙を流すヤーラと対照的に楽しそうに笑うユーロンだった。
生き残ったシオンは燃え盛る大船団を強い眼差しで見ていた。



【感想】

ドラゴンストーンでのデナーリスとヴァリスのやり取りは緊張感がありましたね。
ティリオン同様彼を近くで見てきた人からすれば信頼して良い人物だと思えますが、女王となるデナーリスにはこれくらいの疑い深さが必要とも思います。
そしてメリサンドルはデナーリスの元に行ったんですね。
命を救われてるワケだし出向いたジョンの味方になってくれると良いんですけど。

エイゴンのドラゴンがこれ程のサイズだとは思いませんでした!
頭蓋骨とはいえ凄い迫力でしたが、クァイヴァーンの巨大ボウガンは量産されたら十分ドラゴンに対抗できそうですね…。

デナーリス達の作戦はさすがティリオンとヴァリスが側にいるだけありますね。
十分成功しそうな作戦に思えましたが、ドーンと大船団なしでは到底なし得ないように思えます…。
ユーロンの痛すぎる強襲を受けどう対応するか見ものです。

グレイ・ワームとミッサンディのロマンスは素敵でした。
ミッサンディのスタイルの良さも凄かったですけど、GOTらしからぬいやらしさのない綺麗なベッドシーンでしたね笑。

サムのジョラー治療シーンは見ていて気が狂いそうになるレベルでした…。
半身以上に及んだあれだけの感染部位を麻酔もなしで全て取り除くって…とんでもない事ですがジョラーが助かるかもしれない唯一の道なのでやるしかないですね。
上手くいくと良いんですけど…。

アリアとホット・パイはGOTにいくつかある素敵な関係の一つですね!
こんな世界ですがアリアの言う通りホット・パイには死なないでほしいです。
辛い事の多いアリアにとっても、この大事な友情がずっと続いてほしいと思えます。
そしてアリアは久しぶりにナイメリアと再開しますが、名前に違わない立派な大狼になりましたね!
今や唯一残ったスターク家のダイア・ウルフです。
一緒にはなりませんでしけど今後どこかでアリアの味方をしてくれれば、これ程頼もしい存在もないです。

ジョンの決断は間違いではないと思いたいですが、諸侯たちのの意見も最もなので立場が危うくなるかもしれませんね。
脅しはしたもののジョンのいないウィンターフェルでベイリッシュが余計な事をしないか心配です。
ブライエニーがいるのでサンサの身は大丈夫だと思いますが。

ユーロンは不愉快な男ですが実力は確かでしたね。
サーセイの望むエラリアも手に入れたしこれでデナーリスに大打撃を与えれました。
ミアセラの死は凄くムカついたのでエラリアがどんな目にあってもせいせいしてしまいそうですが…。

シーズン7でデナーリスがウェスタロスに上陸してこれから本格始動というタイミングでしたが、第2話にして大きな動きがありましたね。
これからどうなるか楽しみです!

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