映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』画像付きネタバレ&感想レビュー【想像を絶する衝撃作!】

2018427日、全世界待望の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が公開された。
2008年に『アイアンマン』から始動したMCUは10周年を迎え、これまで公開されたのは18作品。
本作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と、次作『アベンジャーズ4』で、この映画史に残る偉大なシリーズはひとつの大きな区切りを迎える。
公開前からファンだけでなく、キャストから声優にまで箝口令が敷かれていた本作。
鑑賞後もまだ観ていないファンの為に、決してネタバレをしないようにとのお達しもあった。
以下ネタバレを含む感想レビューとなるため、鑑賞前の人は注意してほしい。




※以下本編ネタバレ






襲われたソーとロキ


冒頭MCUのオープニングムービーいつものBGMはなく静かに始まる。
アスガルド付近で襲われた民間船の救難信号が聞こえる。
船の中では倒れる人々の中、敵に囲まれるロキの姿があった。
そしてサノスの姿が現れ、立ち向かったであろうソーがなすすべなく倒れている。

ここで『マイティ・ソー/ラグラロク』のラストシーンから繋がっている事が分かる。

サノスはロキの持つインフィニティ・ストーンを渡すか、ソーを殺すか選ばせる。
一度は「殺せ」とソーを見殺しにしたロキだが、考え直し石を渡すことを決意する。
しかし渡す直前、「私たちにはハルクがいる」と告げるロキ。
直後背後からサノスに襲いかかったハルクだが、立て直したサノスに歯が立たないまま一方的に殴られ、最後は地面に叩きつけられ意識を失う。

隙を見て襲いかかったソーも、敵の力であっけなく拘束されてしまう。

その様子を見ていたヘイムダルは、倒れながらも最後の力を振り絞ってハルクを地球へと送るが、その後サノスに命を奪われる。
負けを認めたロキはサノスに「地球のガイドがいるだろう」と言い「不滅の忠誠を誓う」と跪くが、その手には剣を隠し持っていた。

サノスに近づき剣を首元に突き刺すも、サノスはインフィニティ・ストーンの力でそれを止める。
そしてソーの目の前でロキの首を絞め命を奪った。
「今度は生き返らないだろう」と言い残すと船を爆破し、サノス達は去っていった。

拘束が解けたソーがロキに話しかけるが反応はなく、そのままロキもろとも船の爆発に飲み込まれた。



ドクター・ストレンジとアベンジャーズ

ヘイムダルに地球に送られサンクタムに落ちたハルクが、ドクター・ストレンジにサノスの襲来を伝え、ここでアベンジャーズのテーマと共に『インフィニティ・ウォー』のタイトルが流れる。

状況が掴めないストレンジがトニー・スタークを呼び出す。
行方不明のヴィジョンを見つけ出せるのはスティーブ・ロジャースだと言い、躊躇いつつも連絡を取ろうとするトニー。
そこに敵の宇宙船が襲来し街がパニックに陥る。

課外授業でバス移動中だったピーター・パーカーも、スパイダー・センスで感知し現場へ向かう。
宇宙船から降り立った石を求めるサノスの部下2人と戦闘を開始するも、バナーはハルクになれずにいた。
スパイダーマンも合流するし交戦するが、最終的にアガモットの目を持つストレンジが連れ去れてしまう。
ストレンジを追い宇宙船に飛び乗ったピーターは大気圏で意識を失うが、トニーが要請し本部から飛んできたアイアン・スパイダーを装着し戦線に復帰する。
そして遅れて乗り込んで来たトニーと協力し、敵を強襲しストレンジを救い出す。
その後トニーの作戦で地球へは戻らず、そのまま宇宙船でサノスの本拠地であるタイタンに乗り込む事を決めた3人。



ガーディアンズとソーの目的地

The Rubberband Man」の軽快なリズムと共に場面はガーディアンズへと切り替わる。
冒頭の救難信号を受けたガーディアンズが駆けつけ、宇宙空間を漂っていたソーを救う。
合流したソーに、ガモーラはサノスの野望が「世界の人口を半分にすることだ」と語る。
そしてそれは6つのインフィニティ・ストーンが揃えば、指を鳴らすだけで実現してしまうと。

ソーはサノスの目的地が地球のアベンジャーズが持つ2つのインフィニティ・ストーンではなく、リアリティ・ストーンを保管するコレクターのいるノーウェアだと話す。
だがサノスを倒すためにも、自らにはドワーフの作る武器が必要だとニダベリアに向かうと言う。
話し合いの末ソー、ロケット、グルートの3人は小型船で武器をつくりにニダベリアへ、クイル、ガモーラ、ドラックス、マンティスがサノスを止めるためノーウェアへと向かう事に。

20年前の出会い

サノスがある星を襲い、その星の人口を半分に淘汰していた。
その星で母親を亡くした小さな女の子に優しくするサノス。
ガモーラと名乗ったその女の子を、サノスは養子に向かい入れた。


ガモーラとクイルの約束

ガモーラは自分だけが知っている情報があるとクイル話し、もし自分がサノスに捕まったら殺してくれと約束させる。

辿り着いたノーウェアでは、コレクターがサノスに石の在り処を尋問されていた。
ガモーラが隙をついて襲いかかりサノスに致命傷を負わせるが、全てはリアリティ・ストーンの力で見せていた幻でありガモーラはサノスに捕まってしまう。

飛び出してサノスにブラスターを突きつけるクイルだが、ガモーラは「約束したでしょ」と話す。
葛藤するクイルにガモーラが「何よりもあなたを愛してる」と告げると、「俺も愛してる」と返したクイルがガモーラにブラスターの引き金を引く。

しかしそのブラスターもリアリティ・ストーンの幻となり消え、サノスは「気に入った」と笑みを浮かべ、ガモーラを連れその場を後にする。


愛し合うヴィジョンとワンダ

ヴィジョンとワンダは仲間の元を離れ、『シビル・ウォー』の後2年間、2人だけの時間を過ごしていた。
街頭のテレビでニューヨークが襲撃され、トニーが行方不明となった事を知る。
仲間の元へ戻ろうとした矢先、サノスの部下2人の強襲に合いヴィジョンが致命傷を負う。
何とかヴィジョンを守りつつ逃げたワンダだが、2人の敵に追いつかれ窮地に立つ。

ヴィジョンの為一人で立ち向かう決意をしたワンダの後ろを走る列車が走り去ると、そこにはキャプテン・アメリカの姿があった。
2人を助けに来たキャップは、ファルコン、ブラック・ウィドウと3人で共闘し敵に応戦する。
1人に致命傷を負わせもう1人を追い詰めたところで、宇宙船へと逃げられてしまう。


サノスとガモーラ

捕らえられたガモーラは、椅子も部屋もこの船も嫌いだと言い放つ、サノスはそれは20年間毎日聞いてきたと返す。

ガモーラはサノスが昔自身の星で虐殺を行った事を責めるが、サノスは「あの星では当時飯もまともに食えない子供たちがたくさんいた。だが私のお陰で今はみんな不自由なく暮らし澄んだ空を見上げている」と語る。
限りある資源のため星が滅びる前に、宇宙の人類を半分にし救うことが野望であり、私だけが志を持って行動していると話すサノス。

「ソウル・ストーンを見つけられず私に失望したでしょ」というガモーラに、「見つけたのに話さなかった」と返すサノス。

ある部屋へ移動すると、そこではサノスを殺そうと乗り込み捕らえられたネビュラが拘束されていた。
そしてサノスはネビュラの記憶から、ガモーラがソウル・ストーンの在り処を隠している事を知る。
ガモーラは目の前で痛めつけられる妹を見殺しにはできず、ヴォーミアにあると明かす。


2人が部屋を去り手下の一人に修復を受けていたネビュラは隙をついて襲うと、マンティスに「タイタンに行け」と通信をする。



ヴィジョンのマインド・ストーン

本部では両足にアーマーを付け自立したジェームズ・ローズが、通信で国務長官のロスらと会議をしていた。
そこに合流したキャップ達はロスに「地球を守るものがいなくなったから来た」と話す。
ロスに「逮捕しろ」と言われたローディは無視して通信を切り、「軍法会議ものだ」と言いながら仲間との再会を喜んでいると、そこにバナーも合流する。

自身のインフィニティ・ストーンが狙われていると知るヴィジョンは、サノスの手に渡さないためにワンダに自身もろとも破壊するよう求めるが拒まれる。

バナーはヴィジョンと石を分離できれば、石を破壊してもヴィジョンは残るという考えを話す。
しかしそれをここで実現するのは無理だと話すと、キャップは「良い場所がある」と提案する。


ブラックパンサーのテーマが流れ場面がワカンダに切り替わる。
ティ・チャラはオコエに兵の集まりを聞き、「彼にも協力してもらねば」とバッキーの元へ行く。

農牧をしていたバッキーは義手を見せられ「敵はどこだ」と言うと、ティ・チャラが「まもなく来る」と返す。


ガーディアンズとアベンジャーズ

何とかタイタンに到着したトニー達に、クイル達が襲いかかる。
お互い応戦し銃を突きつけ合い、クイルが「ガモーラはどこだ?」と聞きトニーが「ガモーラって誰だ?」と返す。
言葉を交わしクイル達がサノスの手下でないと知るとトニー達が「アベンジャーズだ」と明かし、マンティスが「ソーの話していた人たちね」と話す。
お互い警戒を解くと、サノスを倒すための作戦会議をはじめる。

自由奔放なガーディアンズに呆れるトニーだが、マンティスが一人離れていたストレンジに目を向ける。
異常な動きをするストレンジに話しかけると、「サノスと戦った際起こり得るすべての可能性を見ていた」と答えるストレンジ。

1400605通り見て、アベンジャーズの勝ちは1つだけだというストレンジ。


ソウル・ストーンの代償

ヴォーミアに辿り着いたサノスとガモーラ。
そこではマントに覆われたある男が2人を待っていた。
振り返った謎めいた男の顔は、レッドスカルであった。

レッドスカルはサノスにソウル・ストーンを手に入れるには、愛する者の魂が必要だと伝える。
するとガモーラは笑い出し、「ずっと夢に見てきた。慈悲といってたくさんの人を殺してきたあなたに愛する者なんていない。ついに宇宙に裁かれたわね」と語る。

しかしサノスは苦悶の表情を浮かべながら涙を流す。

「私は一度運命に背いた。愛する娘を犠牲にしてでも、今度こそ成し遂げる」と言い放つ。
信じられない様子のガモーラだったが、なすすべなくサノスの手によって命を落とす。

ガモーラの命が絶たれ、辺り一帯が光に包まれる。
サノスが目を覚ますと、その手にはソウル・ストーンが握られていた。



ワカンダ

ヴィジョンとマインド・ストーンを切り離すためワカンダへとやって来たキャップ達。
快く受け入れたティ・チャラ達とラボへ向かう。
ラボでシュリが診ると、分離は可能だがミスができない複雑な工程のため、できるだけ長く時間が必要だと話す。
するとワカンダの上空に宇宙船が現れ、次々に地上へと降り立つ。
マインド・ストーンを破壊できるワンダを残し戦場へ向かう一行、ティ・チャラは民間人の避難などを指示した後、キャップを見て「盾を差し上げろ」と告げる。

出向いてきた敵2人と言葉を交わすキャップ、ナターシャ、ティ・チャラ。
ナターシャが「お友達は?」と不在の一人について聞くと「命で償え」と返される。

敵の進軍が開始されるが、ワカンダに張られたバリアにより敵は容易に侵入できず、わずかに入った敵もファルコンとウォーマシンにより迎撃されていた。
しかし人員を配置していた正面から逸れていく敵の流れを見て、奥に行かれてはまずいと正面のシールドを解除するよう伝えるティ・チャラ。
ティ・チャラの「ワカンダ・フォーエバー!」の掛け声を合図に敵目がけ一斉に走り出す。
合図でバリアが一部分解除されると敵が一斉に流れ込み、本格的に戦闘が開始される。


サノスvsアベンジャーズ

ソウル・ストーンを手にしたサノスがタイタンへと戻ると、ストレンジが出迎える。
サノスは今や荒廃したタイタンもかつては資源が底を尽きかけ、それを救うため狂人を言われながらも民の半分を殺したと話す。
ストレンジが「すべてを終えたらその後は?」と聞くと、「新たな宇宙の朝日を眺める」と答えるサノス。

「我々が止める」とストレンジが魔法陣を出すと、不意を突きトニーを筆頭に、クイル、ドラックス、ピーターら全員で総力戦を仕掛ける。
ネビュラの強襲もあり激戦の末なんとかサノスの両腕を封じると、ストレンジが上空からマンティスを出現させ、その力で一時的にサノスの動きを完全に止める事に成功する。

その隙にガントレットを外す作戦だったが、ガモーラの死を知ったクイルが激高しサノスに殴りかかる。
するとマンティスの拘束が解け作戦は失敗する。

サノスは上空の惑星を破壊し、タイタンに流星群を落とす。
ピーターがマンティス達を何とか助け出し、ストレンジとサノスの一騎打ちとなる。
全力の魔法でサノスと互角に渡り合ったストレンジだが、アガモットの目を取られてしまう。
しかしそれはダミーであった。

ストレンジが倒れ残ったトニーが一人全力で立ち向かうが、サノスには血を一滴流させるに留まり、スーツの装甲が剥げ致命傷を負い、完全に追い詰められてしまう。
トニーを知っていたサノスはその勇気を称え「人類の半分は残る」と告げ、とどめを刺そうとガントレットを向ける。

するとストレンジがそれを止め、隠していたタイム・ストーンを渡すことでトニーの命を救った。

クイルがサノスに襲いかかるが、サノスはゲートを開きその場を後にする。

「なぜ渡した?」と言うトニーに、ストレンジは「後がなくなったな」と返す。



ソーのストームブレイカー

ニダベリアに到着したソー達だが、そこは既にサノスに襲われ、星の輝きも失われていた。
サノスはインフィニティ・ガントレットを作らせた後、エイトリ一人を残し皆殺しにし、武器の生産機能も停止させていた。

ソーとロケットが協力し星の活動を再開させるも、エネルギーを放出する絞りが壊れてしまう。
するとソーが自らの身体を犠牲に、瀕死になりつつもそれを成し遂げる。
エイトリがハンマーをつくり、最後はグルートが自らの手を柄とし、ついにビフレストの力も持つストームブレイカーが完成する。


ワカンダの戦い

新しいシールドを装備したキャップや、ハルク・バスターを装着したバナー、ブラックパンサーらを筆頭に敵を倒していくが、あまりに多い敵の数に圧倒されていく。
すると突如上空からビフレストの光が差し、ストームブレイカーを携えたソーがロケット、グルートと共に現れ敵を一網打尽にする。

その後敵が巨大な兵器を使い出しまたも形勢が押されると、見かねたワンダがラボを離れ兵器を破壊する。
敵はその隙を見逃さず待機させていた一人がラボに攻め入り、あと一歩まで迫っていたヴィジョンとマインド・ストーンの分離を食い止める。
そして戦場に出向いたワンダが狙われるが、オコエとナターシャが応戦し敵を退ける。

ヴィジョンも狙われるがバナーとキャップが駆け付け、これを何とか撃退する。


サノス

ヴィジョンの元へと駆けよるワンダ。
するとヴィジョンの額が痛み出し、サノスの到着を告げる。
時を同じくしてキャップは異常を感じ、全員を集める。

そして遂にサノスがワカンダに姿を現す。
ハルクバスターのバナーを筆頭にキャップ達が立ち向かうが、インフィニティ・ガントレットの力の前に成す術なくいなされてしまう。

ヴィジョンはワンダにもう後がないと言い、自信を破壊するよう伝える。
その後もティ・チャラ、ローディ、ファルコン、ナターシャ、オコエ、バッキー、グルートら総動員で挑むが、インフィニティ・ストーンを5つ手にしたサノスを前に歯が立たない。

ワンダは決意し、涙ながらにヴィジョンのマインド・ストーンを破壊しようとする。
サノスにはキャップが最後の砦となり立ちはだかっていたが、間もなく破られワンダの元へたどり着く。
ワンダは片手でサノスを制止しつつ、ヴィジョンが「これで良いんだ。愛してる」と告げると間もなく、遂にヴィジョンごとマインド・ストーンを破壊した。

驚くサノスだがゆっくりとワンダに歩み寄ると、「気持ちは分かる」と髪を撫でる。
「分かるはずがない」と敵意を向けるワンダに構う事なく、先ほど手に入れたタイム・ストーンの力を使い、ヴィジョンを消滅する前の姿に巻き戻した。
そしてあっさりとヴィジョンの額からマインド・ストーンを手に入れガントレットに嵌める。
マインド・ストーンを失ったヴィジョンの身体はもぬけの殻となる。

その時ソーが現れ、サノス目がけてストームブレイカーを放つ。
ガントレットの全ての石を使いそれを防ごうとするサノスだが、それをも貫いたストームブレイカーが胸に突き刺さる。
ソーが近づき、「お前を殺すと言っただろ」と胸にさらに押し込むとサノスが苦痛の雄叫びをあげる。

だがサノスは「甘いな。頭を狙うべきだった」と告げると、空いていたガントレットの左手を挙げ、指を鳴らした。


インフィニティ・ガントレット

サノスは何もない真っ赤な世界にいた。
その左手にはガントレットがない。
目の前にはガモーラと出会った時の場所があり、そこには幼いガモーラの姿があった。

サノスがやりきれない表情でやり遂げた事を伝える。
ガモーラが「何を犠牲にしたの?」と聞くと、「すべてだ」と答えるサノス。
それを聞いたガモーラが泣きそうな表情を浮かべる。


場面は驚くソーとサノスの2人に戻る。
サノスのインフィニティ・ガントレットはボロボロになり煙を上げていた。
「何をした!」と言うソーに目もくれず、スペース・ストーンの力を使い姿を消すサノス。

キャップがソーに近づき「どこへ行った?」と問いかける。
横から「スティーブ」と声をかけるバッキーだが、間もなくその体が塵となり消滅した。
呆然と駆け寄るキャップと、信じられない様子でそれを見るソー。

すると戦いに勝った戦場でも、多くの兵士たちが突如塵となり消えていっていた。

ティ・チャラがオコエに「立ち上がれ」と手をかけるが、そのティ・チャラの身体は消えていく。
サムを探すローディだが、その目に触れることなくサムも塵となる。

ロケットの目の前ではグルートの身体が消えようとしていた。
「そんな…嘘だろ…」と涙を流すロケット。

抜け殻となったヴィジョンを抱えていたワンダの身体も塵となって消えていく。


タイタンではマンティスが「何かが起こってる」と言い、その後マンティス、ドラックス、クイルが塵となり消えた。
ピーターは「気分が悪いよ」と言うと、抱きかかえたトニーに謝りながら消えていった。
そしてストレンジはトニーに「他に道はなかった」と告げ、塵となっていく。

「やってしまった」と言うネビュラと、呆然とうなだれるトニー。

ワカンダでは残されたものが集まっていた。
「何が起こったんだ?」と言うローディ。

キャップは呆然としながら「なんてことだ」と嘆く。


喉かな山に一軒の家があった。
サノスは一人そこに腰掛けると、昇る朝日を感慨深げに眺め、そして最後にやり遂げたように静かに微笑んだ。【END



~エンドクレジット後~

ニューヨークで車に乗っていたヒルとフューリーは、ワカンダにニューヨークの10倍もの敵が現れたという情報を得ていた。
すると突然、対向車がコントロールを失ったように追突してきた。
ヒルが運転席を見に行くと、そこに人の姿はない。
背後ではヘリがビルに激突していた。

異常を察知したフューリーが「本部に連絡しろ。コード・レッドだ」とヒルに伝えると同時に、ヒルの身体は塵となり消えていった。
フューリーは急いで後部座席から無線機を取り自ら発信するが、間もなく自身の身体も塵となり消えていった。

手に持っていた無線機は地面に落ち、「送信中」の文字が光る。
しばらくすると「送信完了」の表示と共に、キャプテン・マーベルのロゴマークが浮かび上がった。


※本編ネタバレについて
鑑賞後の記憶を頼りに書いたものなので、時系列のズレや一部誤りがあると思いますがご了承ください。
ご指摘いただけるとありがたいです。



【感想】

凄まじい映画でした…。
序盤ハルクの出現にテンションが上がるもすぐに絶望に代わり、その後ロキの死という衝撃の展開。
冒頭のアクションからひたすらにカッコいいシーンの連続に、これは最高の映画だなと。
しかし最後ついにサノスの目的が達成されてしまい、想像を遥かに超えるダメージを負う事に…。

4回鑑賞しましたが毎回テンションが上がって楽しくて笑えて、そしてやっぱりラストにも慣れる事ができないですね…。

本作の脚本家の一人スティーヴン・マクフィーリーはパンフレットのインタビューで、インフィニティ・ウォーをつくるにあたりゲーム・オブ・スローンズを参考にしたと語っている。
ゲーム・オブ・スローンズの「大好きになったキャラクターたちが、面識のなかった別の大好きなキャラクターと出会うのを見たくて堪らなくなる」という魅力を今作でもたくさんやったと話す。
「みんなが必要に迫られて集結し、衝突もありながら一つになっていく」という、まさにファンが何よりも堪らない展開が今作でも見られた。

それこそがGOTが大好きな理由の一つだし、IWが最高の映画である理由の一つだなと改めて感じた。

ガーディアンズ 

何と言っても今作の目玉のひとつ、待ちに待ったガーディアンズとアベンジャーズの共演がついに!
シリアスな空気の中流れだすThe Rubberband Man」、そして「SPACE」の文字。
この登場シーンは本当に最高!笑
制作にジェームズ・ガンも携わっていたのも大きいだろうけど、アベンジャーズの中でも彼らの空気感はそのままに相変わらずの楽しさ!

個人的なMCU映画あるあるとして、公開日から日が経つにつれ、スタン・リーの登場シーンはもちろんコメディシーンでの劇場の笑いは減っていく印象。
今作も4回観てみて、やっぱり初日以降は笑い声が減っていた。
そんな中でも100%笑いが起きるのがクイルの声真似シーン笑。
ストレンジ、トニー、バナーの場面で笑いが起きなくてもここで確実にみんな笑う!

MCUは基本的に全編通して小ボケや中ボケがたくさん入ってる中、ガーディアンズの笑いは常にハッキリした大ボケなのが良い笑。
ジェームズ・ガンが足したシーンの、ドラックスの「1時間」も何度見ても面白い笑。

スター・ロード

クイルも全編通して終始笑いを提供してくれたけど、印象的なのはガモーラとのシーン。
サノスに捕らえられたガモーラの「何よりもあなたを愛してる」というシーンは泣ける…。
最後の最後にあんなにはっきり伝えられて、それがサノスに殺されたなんて聞いたら冷静でいれるワケないよと…。
あの場面でクイルがサノスに殴りかからなければガントレットが外れて作戦は成功してただろうけど…個人的にクイルを責める気にはなれない…。

ガモーラ

登場シーンではクイルと一緒にノリノリで歌を口ずさむガモーラ、すっかり染まったね笑。
ソウル・ストーンの秘密を守るために、愛するクイルに殺してくれと頼む…。
サノスに襲いかかって迷わず殺すも、その後に泣き崩れるシーンが印象的だった。
本当に強い戦士だなと、でもどんなに憎くても育ての親への感情も捨てきれないんだろうなって…。

幼少期の出会いからガーディアンズと出会うまでは、サノスを嫌いながらも従順だったと知ると本当にガーディアンズに救われてたんだなと思う。
最後は思わぬ形で命を落とす…今作のガモーラは可哀想すぎる…。

ロケット

今作ではソーとの想像以上の相性の良い絡みを見せたロケット!
ウサギを知らないから「違う!」って否定しないんだろうけどひたすら可愛い笑。
ニダベリアの話にワクワクして、実際に見て目を輝かせて…、頑張って船長らしいとこ見せようとしたりもうずっと可愛い。
初対面のバッキーの義手狙ったり相変わらずだけど笑。

ただロケットにとって、最後のグルートの死は何よりも辛かったろうなと…。
「俺には失うものがたくさんある」って言ってたように、今やロケットにとって家族のガーディアンズ。
その中でも『GotG2』では父親のようにグルートを可愛がってきて、今作ソーのお陰で反抗期も脱して、そんな愛するグルートが目の前でいなくなるなんて本当に耐えられないよなぁ…と。
ラストシーン、ワカンダで生き残ったメンバーが集まったシーンでも一人動けずにうなだれてる姿は胸が痛くなる。
そして実はクイルもガモーラもドラックスもマンティスもみんないなくなったなんて辛すぎる…。

ソー

今作は最高にカッコいいシーンがいくつもある中、個人的に間違いなくベストだと断言できるのがストームブレイカーを持つソーがワカンダに現れるシーン!
何度見ても叫びたくなるくらいかっこいい!!

冒頭で『マイティ・ソー/ラグナロク』でついに兄弟として歩みだしたロキを失う。
ロケットとの会話で『失うものはない』と気丈に笑っていたが涙を浮かべていた。
自分だけが死ねない事を、呪いのようにすら感じているんじゃないかと切なくなった…。
文字通り命がけでストームブレイカーを完成させ戦況の悪かったワカンダを一瞬で救ってみせた。
そしてその勢いのまま戦いは勝利、この勝利にソーの貢献度は計り知れない。

皮肉にもロケットが家族を失いソーと同じ境遇になってしまった。
今や唯一の友達と呼べる存在であろうソーがいるだけ、まだ良かったのかなと思う…。

ストレンジやトニーが全力を出しても全く及ばなかったサノスを相手に致命傷を負わせたその圧倒的な強さ。
次作での活躍も大いに期待したい。

ドクター・ストレンジ

ガーディアンズ同様ついにアベンジャーズと交わったストレンジ。
トニーとの掛け合いはエゴの凄い2人らしく見てるだけで楽しくなる笑。
宇宙船から救われてありがとうを言わないストレンジ、着陸の際助けられてありがとうを言わないトニー。
お互いらしさ全開で最高笑。

ソウル・ストーンを手に入れたサノスがタイタンへ戻りストレンジが出迎えるシーン。
サノスとストレンジのこの2人のシーンが最高にかっこよくて好き…。

そしていざ戦いが始まるとチームプレーにおけるストレンジの貢献度の高さったらない!笑
クイルに足場を作って、ピーターにポータルを作って、サノスのガントレットを封じて、マンティスを完璧にサポートして…、凄すぎるよ…。
何と言っても作戦が失敗した後のサノスとの一騎打ち。
ソーサラー・スプリームとしての実力をこれでもかと発揮して、ガントレットの力とも互角に渡り合うシーンは何度見てもかっこよすぎて…!

最後はトニーを救うため石を渡したけど、タイタンに向かってるときは「石だけ守れる状況になったら2人を見捨てる」と言っていたストレンジ。
そして「スターク」と呼んでいたのに、ラスト「他に道はなかった」と言うシーンでは「トニー」と呼んでいた。
絶望的に思える状況も、ストレンジが見た1400万605通りの中での唯一の勝ち筋の途中にあるって事で良いんだよね…?
その為の鍵がきっとトニーなんだと…。

アイアンマン

ペッパーとの幸せな結婚生活も束の間、街が襲われ結局アイアンマンとして戦う事に。
いきなりガンダムのファンネルみたいなの出したり、ナノ粒子で穴から傷まで塞いだり技術の進化がすごい。

サノスとの一騎打ちのシーンは本当にかっこよかったけど心臓に悪かった。
結局圧倒的なサノスにボコボコにされて、どんどんアーマーの装甲も剥げて、でも最後まで立ち向かって…、死んじゃうんじゃないかと思った…。

ピーターとの絡みも相変わらず良かっただけに、ラストあんな形で消えられたトニーの気持ちは…。
自分のせいでとか責任感じてしまってるんだろうなと…。

トニーはいつも辛いなぁ…。
結局キャップとの和解もまだだけど、次作で共闘してくれたらそれだけで感動してしまう。

スパイダーマン

学校の課外授業でバスに乗って美術館に向かっていたピーター笑。
親友のネッドも登場してバスの運転手に我らがスタン・リー!笑
「宇宙船を見るのは初めてか?」って普通そうだよ!笑

颯爽と駆け付けてトニーを助けるスパイディ。
最初っから相変わらずよく喋る!笑
こういう形でアイアン・スパイダーになるのか!かっこよかった。
ストレンジに挨拶するシーンは面白い!
ピーター・パーカーじゃなくてスパイダーマンって言わないとね笑。

同じピーターのクイルとついに映画の話で共感できたシーンも良い笑。
サノスとの戦いでは動きを封じたり、戦闘不能になったガーディアンズ達を助けたりの大活躍!
それにしても消え方が他と違いすぎて辛かった…。
スパイダー・センスの影響?なのか…よく頑張ったよ…。

ワンダとヴィジョン

ワンダとヴィジョンのロマンスを、心の底から幸せになれって思いながら見てた。
相変わらず不器用なヴィジョン頑張れ!ってなる可愛さ。
そしてヴィジョンといる時のエリザベス・オルセン可愛すぎるでしょ…。
それでいて傷ついたヴィジョンを本気出して守るシーンとか最高にかっこよくて惚れる。

ワカンダの戦いでも敵の巨大兵器をフルパワーでねじ伏せるシーンかっこよすぎて鳥肌立った…!

ラストシーンは切なすぎて…。
意を決して愛するヴィジョンを破壊するんだけど、サノスがストレンジからタイム・ストーン手に入れてる時点で絶対ああなるよなと…。
エリザベス・オルセンの演技は素晴らしすぎてこっちまで感極まった…。

キャプテン・アメリカ

ヴィジョンとワンダのピンチに登場するキャップ。
何ですかあれ、世界一かっこいいじゃんあれ何。
やりすぎだよルッソ兄弟ホントにありがとうございます。
戦闘シーンはやっぱぶん投げれる前の盾のがアクション的には好きだけど、今回の徹底的肉弾戦使用もかっこいい!

何と言ってもサノスの手を止めるシーン最高にかっこいい…!
やっぱクリス・エヴァンスのキャップをずっと見ていたいと思ってしまう…。

その他

ハルクは最初にサノスに完敗したのがトラウマで出てこなくなったのかな…?
バナーは面白いシーン多かったなぁ笑。
次作ではハルクの活躍も不可欠だろうから期待してる!

ブラックパンサーとキャップで先陣きって敵に立ち向かうシーンが最高!
ただワカンダの仲間をたくさん失って辛いだろうなと思った矢先に…。
まさかティ・チャラが消えるとは…主要キャラが消えたこのシーンは衝撃的だった…。

ローディの復活が嬉しかったなぁ。
義足のアーマーが痛々しいけど、無事戦線に復帰してウォー・マシンとして戦闘では大活躍!
ワカンダでバナーに王様だからお辞儀するって嘘ついて茶化すところ最高!笑

ショートのナターシャが綺麗すぎて…。
今作はオコエと一緒に女性ヒーローの活躍するシーンがあって良かった!

後ティリオンでお馴染のピーター・ディンクレイジの登場は上がった!
ただでさえ大好きなMCUにドンドン好きな俳優が参加してく幸せ…。

 サノス

そして何と言っても今作の敵サノス。
「人類を半分にする」理由が正義すぎてびっくり…。
ネビュラを人間扱いしないで痛めつけてるクソ野郎だし、120%ヒールに徹してくれると思ってたのに。

もちろん狂人だし正当化される事ではないけど、貧富の差関係なく無作為に半分にして、結果飢える子供がいなくなるなら…ってちょっと思っちゃった。
いやほんとダメなんだけど、やっぱり悪なんだけど、世界のためにそれをやり遂げようとする意志の強さはすごいと思う。

それでガモーラとのシーンはダメでしょ…。
あんなの見せられたら気持ちが揺れちゃうわ…。
本当に辛そうで、本当に愛してるんだろうなって。

それでも「世界のために」って娘を殺すって、許せないけどすごい決意…。
ガントレット発動後の世界はサノスの精神世界…?
辛そうなガモーラと同じくやるせなさそうなサノス。

ラスト朝日を眺める表情が何とも言えない。
彼はあの瞬間のために、これまでの全てを自分で納得できてるのかな。
やり遂げたって顔で最後は笑ってたけど…。

ラストシーン

こんだけ箝口令敷かれてる以上衝撃のラストなのは分かってたけど、それでもその想定を超えてきた…。
『IW』でインフィニティ・ガントレット完成しちゃうんだ…指パッチンしちゃうんだ…。
でヒーローでも関係なく無作為に消えちゃうんだ…。

何人かのヒーローは今作で死んじゃうのかななんて思ってたけどそんなもんじゃなかった。
こんな一気にいなくなるなんて…。
信じられない。衝撃すぎて泣けなかった…。

とにかく圧倒的な虚無感。

アベンジャーズ4

ストレンジが見た1400万通りの中で唯一勝てた道筋。
その過程がこの絶望なんだよね…?
これが正しい選択だったんだよね…?
って気持ちで1年待つの辛すぎる…。
一人では消化しきれないから、鑑賞済みの人といろいろ語りたくなるそんな映画。

とりあえずキャプテン・マーベル楽しみにしてます…!

ルッソ兄弟、すごい映画をありがとうございました。

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