映画『ジャスティス・リーグ』ネタバレなし感想レビュー【5人が並び立つ画は壮観】

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本レビューはネタバレ無しになっています。

期待通りのジャスティス・リーグ!


マーベルとは対照的にここまで振るわなかったDCEU(DCエクステンデッドユニバース)。
夏のワンダーウーマンでやっとDCファンの期待に応えた形だ。
その最高の流れで公開した本作。
MCU(マーベルシネマティックユニバース)におけるアベンジャーズと同じ、1つの集大成と言える位置付け。

ただMCUと大きく異なるのは今回のジャスティスリーグで初期メンバーとなる
バットマン、ワンダーウーマン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグの5人の中で、単独映画として誕生の瞬間をファンが見てきたのはワンダーウーマン1人だけという点である。
BvS(バットマンvsスーパーマン)はあくまでヒーローとして活躍するバットマンがスーパーマンと対峙し、そしてジャスティスリーグ誕生のきっかけとなる作品である。
(バットマン単独映画となる「ザ・バットマン」は来年公開予定。)

つまり言ってしまえば今回のメンバーに、アメコミ大国でない日本の観客のほとんどは愛着がないのである。
アベンジャーズと違いそれぞれが単独映画を終えての満を持しての集合とは違う。
そのハンデを背負った上で各ヒーローの掘り下げ、そしてヒーロー集結、最終決戦までを描かなければいけなかった。
個人的には今作の出来には満足している。
これまでの微妙さを考えれば良く頑張った!と言いたくなる出来だ。

ブルース(バットマン)は苦悩しながら迫り来る人類の脅威に対抗する為、ヒーローチームの結成を急ぐ。
そして長い間ヒーローとしての活動はしてこなかったダイアナ(ワンダーウーマン)も、Bv Sでの共闘からブルースに協力する。
チームは最初はこの2人だけである。

そこからスーサイドスクワッドで今作への伏線となったある資料を元にスーパーヒーローとなり得る者達をスカウトしていく。

フラッシュを演じるのはファンタスティックビーストでクリーデンスという影のある少年を演じたエズラ・ミラー。
フラッシュはドラマ版が先にあった為このキャスティングには微妙は声もあったが
期待通り良い意味でチームで浮いた存在と言える、唯一バットマンらヒーローに憧れるお喋りな若者を本人の性格そのままきっちり演じている笑。

サイボーグを演じたのは映画初出演となる舞台俳優レイ・フィッシャーであるが、彼は完璧なハマり役だったと思える。

アクアマンを演じるジェイソン・モモアは強面で屈強な、アクアマンの強さに説得力の出る俳優。
最初はブルースの誘いも断るが、映画が進むにつれそんな彼にも愛着が湧いてくる。

共通して言えるのは、この時点で全員〇〇(映画見れば分かる笑)がいないという点だろう。
だからこそ発足したてのこのチームでも居心地の良さを感じ、早い段階から仲間意識が出ていると言える。

今作は元々3時間で作られたが最終的には2時間にまとめられた。
多くのファンからはディレクターズカット版としてフルバージョンが観たいという声が上がっている。
それに関しては個人的にも同意見だ。
ただ完全な新規の人には、今作の2時間という時間は見やすいものになってるとも思う。

最低限の知識としては
「BvSで強大な敵を退ける為スーパーマンは命を落としている」「その敵を生み出したのはアーサーという男」というのを理解していると物語に入りやすいだろう。

マンオブスティール(スーパーマン誕生の物語)
バットマンvsスーパーマン(2人の対決と今作への物語)
スーサイドスクワッド(スーパーマン亡き後の世界を描いている)

余裕があればBvSを見てからの鑑賞をお勧めする。

来年にはバットマン、フラッシュ、アクアマンそれぞれの単独映画の公開を予定しているDCEU。
MCUに遅れを取るのはここまでで、更なる盛り上に期待したい。

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